第69回日本糖尿病学会教育講義を21講座受講|印象に残った4つのテーマ

糖尿病




こんにちは!

しらたまです。

しらたまとは?

30代の糖尿病内科医です。

現在第2子目のみにたまを妊娠中。普段は4歳のちびたま(息子)を育てながら臨床医として働いています。

2026年5月21〜23日は日本糖尿病学会でしたね!

今年も教育講義をオンデマンドで受講しました。

昨年度に引き続きの受講です。

教育講義は今年は全部で27講座ありましたが、昨年度と同じ先生が同様の内容を講義されているものも10講座ほどありました。そのため今回は重複する内容を一部省きながらも、「来年は育児でまとまった勉強時間を確保するのが難しくなるかもしれない」と思い、最終的に21講座を受講しました。

今年も非常に勉強になりましたが、その中でも特に印象に残った内容をまとめたいと思います。

1型糖尿病に関する講義が多かった

まず感じたのは、1型糖尿病をテーマとした講義が多かったことです。

1型糖尿病の発症様式や診断基準、自己抗体陽性の患者さんの糖尿病の発症を遅らせる研究など、基本的な知識から最近のトピックまで、幅広い視点から1型糖尿病について学ぶことができました。

また、2026年4月からprobable SPIDDMに対してシタグリプチンとメトホルミンが適応外処方として保険診療で認められたようですね!

probable SPIDDMのコンセンサスステートメントが発表されたのは2023年だったので、思ったよりも早くに保険診療の体制が整ったなと感じました。

注射製剤の未来

近年、週1回投与の基礎インスリンであるイコデクが発売されました。

これまで「毎日注射するのが当たり前」だったインスリン治療が変わりつつあります。

実際の診療でもイコデクを使用していますが、私自身はまだインスリン依存状態の患者さんに使用した経験がありません。インスリン依存症例での実際の使用感について、経験のある先生方のお話を聞いてみたいなと思いました。

講義の中では、今後さらに月1回投与のインスリンや、アミリン受容体作動薬など新しい注射製剤の開発が進んでいることにも触れられていました。

自分が糖尿病内科の研修を受け始めてから、新しい薬剤や血糖測定のデバイス、インスリンポンプ治療など目まぐるしく進歩しているのを感じます。

今後の10年でまた大きく変わっていくのだろうと思うと、知識のアップデートをしっかりとしていかなくては…!と気が引き締まりました。

肥満症治療への関心の高まり

肥満症に関する講義も複数ありました。

近年はGLP-1受容体作動薬やGIP/GLP-1受容体作動薬の登場により、肥満症治療が大きく変化しています。また、外科的治療に関しても取り上げられていました。

肥満症の治療をしたい!と外来にくる患者さんも数年前と比べて格段に増えたなと感じます。

心血管イベントや代謝異常の改善を含めた包括的な治療として肥満症を捉える流れが強くなっていることを改めて感じました。

MODYやミトコンドリア糖尿病

個人的に特に興味深かったのは、MODYやミトコンドリア糖尿病に関する講義でした。

講義の中では、全糖尿病患者の1〜5%はMODYである可能性が紹介されていました。

若年発症の場合はMODYの可能性を意識すること、そして日常診療の中で家族歴を丁寧に聴取することの大切さを改めて感じました。

おわりに

今年は多くの講義を受講できました。

毎年6月には日本内分泌学会学術総会にも参加していますが、今年は(参加費が高かったので涙)参加を見送ったため、その分、糖尿病学会の教育講義をしっかり受講できたなと感じています。

もう少し糖尿病の総会と内分泌の総会の期間があいていてくれたらいいんだけどな。

来年はみにたまのお世話でそれどころじゃないのかな…。

来年は受講数が減るかもしれませんが、その分「本当に必要な知識」を効率よく学べるようになりたいです。

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