第34回糖尿病専門医試験 勉強〜合格まで

専門医




こんにちは!

しらたまです。

しらたまとは?

私(しらたま)は

たまお(夫)と

ちびたま(2歳5ヶ月)の3人暮らし

私は同年度に

第34回糖尿病専門医試験

第2回内分泌代謝糖尿病領域専門医試験

のダブル受験をし、

無事両方とも合格する事ができました。

平日はフルタイム勤務

子供(2歳ちびたま)1人を育てながら

専門医試験勉強の両立は

正直かなり大変でした‥

前回の内分泌専門医の試験対策に続いて

今回は糖尿病内科専門医の試験対策について詳しくお話ししようと思います。

今後受験を検討されている先生方に少しでも参考になれば嬉しいです。

2023年7月3日(月)〜勉強開始!

本当はもっと前から勉強を始めようと思っていましたが、提出する病歴要約の記載に時間を取られて実際に勉強を開始したのは7月に入ってからでした。

勉強開始してからも内分泌専門医の病歴要約の作成が残っていたので、8月13日までは病歴要約と平行して勉強していました。

勉強した教材

①糖尿病専門医研修ガイドブック

②雑誌「糖尿病」 委員会報告・特集・コンセンサスステートメント

③糖尿病治療ガイド

 ※すでに新しい2024年版が発売されていました↓

勉強方法

まずは①の研修医ガイドブックをとにかく1周、端から端まで読破しました。読んでても膨大すぎて辛いので、自分なりに大事そうと思った箇所に下線を引きながら読んでいきました。先輩に過去に試験に出た内容を聞いたり、自分なりに記述や選択の予想問題を作ったりしながら読み進めていたので1周読み終わったのは9月2日でした。(内心かなり焦っていました)

②の雑誌に関しても、おおよそ過去3年間の雑誌「糖尿病」の委員会報告・特集・コンセンサスステートメントから出題されるので、試験の範囲は全て印刷して、仕事の行き帰りに読み進め、2周読みました。

③糖尿病治療ガイドに関しては、過去に試験を受けた先輩から③の文章を暗記していると記述に役に立つと言われましたが、内容としては①研修ガイドブックでまかなえるので、ちらっと見た程度で私はそこまで使用しませんでした。

予想問題を解きながらひたすら①の研修ガイドブックを読み直し、まとめて覚えたいところは自作ノートを作って、知識の整理をしていきました。②の雑誌の範囲もキーワードを抽出して自作のノートにまとめてました。

勉強時間

業務時間内に勉強する時間はなかったので、7月から試験が終わるまでは

・毎日の通勤時間(往復で計2時間くらい)

・平日の子供が寝て、家事も終わらせてからの深夜(大体22:30~24:30)

・休日の子供の昼寝の時間(2時間程度)や祖父母の家に行って子供を見てもらって勉強したり(2時間程度)、体力が残っていたら夜寝かしつけてからも2時間くらい勉強。

この間にも子供が病気をした時には、ぐずって夜寝てくれなかったり、お世話でヘトヘトになってしまったりで3-4日連続勉強時間が取れない時もありました。慢性的な睡眠不足と勉強が思った様に進まずで、かなり身体的にも精神的にも辛く、追い込まれながら勉強していました。

当日の服装や会場の雰囲気

2023年10月22日(日) 試験当日

会場 パシフィコ横浜 

服装はスーツ一択です。私は初期研修のマッチングの面接の時に着たリクルートスーツを着ていきました。面接があるからと黒髪で臨みましたが、明るめの茶髪の先生(女性)もちらほらといらっしゃいました。

会場につくと、受験番号順に3会場に分かれていました。自分の受験番号の席に座って、カバンとコートは足元におきました。試験会場でも大体の先生が①研修ガイドブックを見ているか、自作のノートやプリントを見ていました。8割くらいの先生は自分の席で勉強していて、2割くらいの先生は友達と一緒に勉強している感じでした。

筆記試験は記述4問→休憩→選択問題35問の順でした。記述問題が開始になる前に、試験監督から「記述は1問でも0点だと、他が満点でも不合格になるから、しっかり書いて下さいね。」とアナウンスがありました。筆記試験の回答用紙はマス目になっているので、回答している文字数は把握しやすかったです。数字や英語は2文字で1マス記載するようにと指示がありました。(例:「HbA1c7%」→4マス使用した事になる。)各問題に4つ程度の穴埋め問題と、記述があるイメージでした。下書きをしてから回答する時間はないかなと思います。私は試験開始と同時に4問の内容確認して、書きやすい問題から回答していき、全て記載した後に誤字脱字をチェックして試験時間ギリギリでした。

記述問題のイメージ

問1.次の文章を穴埋めしなさい。

糖尿病の最小血管合併症には(A)、(B)、(C)があり、通常はA→B→Cの順に進行していく。糖尿病の合併症の進行を抑制するためにはHbA1c(D)%以下のコントロールを目指す必要がある。

問2.問1のAについて、症状や診断方法について200文字で記載しなさい。

選択問題はマークシートでした。選択問題に関しても全て回答後に見直しして、マークがずれていないか確認する時間はありました。受験票の案内には筆記用具は鉛筆と消しゴムと書いてありましたが、シャープペンを使用しても特に問題はありませんでした。

筆記試験が終了後にお昼休憩があり、私は事前にコンビニで購入しておいたので、自分の席で食べました。周りも7-8割は自分の席でひとりで食べていて、たまに椅子をつけて数人で食べている先生もいました。

お昼休憩後は受験番号順に面接会場に移動します。当日、受験番号〇〇〜〇〇は何時に面接会場に移動してくださいと別紙に記載されたものが配られました。(会場のスクリーンに写し出されていたかもしれません。記憶が曖昧です。)面接会場は10部屋くらいあり、面接会場フロアについたら指定されていた部屋の前に椅子が数個並んでいるので前の受験者が出てくるまで座って待ちます。前の受験者が出てくると、中から面接官の先生に入る様に呼ばれるので荷物を持って入ります。広い部屋に面接官が3人いてお話しします。

面接では症例報告に記載した症例について聞かれていた先輩がいたので、自分の番になるまで症例報告を見直していましたが、全く聞かれませんでした。面接の内容としては、普段の勤務先での働き方や、SAPやリブレはどれくらい使用経験があるか、妊娠中の1型糖尿病の経験があるか、日々の診療で困った事、今までで一番難しかった症例、地域の患者への糖尿病教育に関してどの様に関わっているかなどを聞かれました。患者教育は教育講義以外にはした事がなかったので、素直に「教育講義以外は経験がありません。」と答えたら、「専門医になって、これから地域の患者教育に貢献してくださいね。」とかなり優しいお返事で、それ以上は何も言われませんでした。私は願書を出すのが期限ギリギリだったので面接は最後の方で、15時過ぎに終わりました。

試験終わった後の手応え

私が受けた年は例年より記述が簡単、選択が難しかった印象でした。記述は確実に6割超えたなと思い、選択に関しては、確実に正解が5割、おそらく正解が3割、分からなかった問題が2割でした。試験直後は、多分受かったと思う‥!やっと終わったんだ‥!次は内分泌試験か‥(げっそり)と思って帰宅しました。

試験勉強で大切な事

糖尿病専門医は他の専門医と比べても、合格難易度が高い様な気がします。実際に勉強して、内分泌専門医と比較してもかなり試験対策が大変でした。試験勉強を一通りした上で大切だと思うのは

記述対策

知識の穴を作らない

事だと思います。選択問題では正解の選択肢が選べても、200〜400文字で自分の言葉で回答するのは初めすごく難しかったです。記述対策として5mm方眼のルーズリーフに回答を繰り返し書いて対策しました。また、②雑誌「糖尿病」特集・委員会報告・コンセンサスステートメントに知識の穴があると、記述でそこの範囲が出題された際に一発アウトになる危険があります。雑誌はひとつのテーマに対して何回かに分けて特集等が組まれているので、(例:「糖尿病と脂質」で特集が5回に渡って記載されている。)ひとつのテーマに対して予想問題を最低1つは作って記述できる様にして、近い問題が出題されたときには、完璧な回答ではなくても、自分で考えていた回答のキーワードを使う事で、0点にはならない様に対策しました。実際の試験中は、いかに加点されるワードを盛り込んで、減点を少ない記載ができるかを意識して回答しました。

最後に

これから受験される先生の参考に少しでもなれば嬉しいです。

追加で聞きたい事や質問などあれば、お問い合わせフォームからご連絡ください。

糖尿病専門医試験の詳しい勉強日程はこちらから

糖尿病専門医試験1週間前にすべき事・すべきでない事はこちらから

内分泌専門医の試験対策はこちらからご参照ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました